2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧
日本の歌謡界には「ラテン歌謡」というジャンルがある。 日本人はなぜか伝統的にラテン音楽が好きなのだ。伝統的といっても戦後のことなんだが。1950年代、ロカビリーやビートルズよりも先にラテン音楽が入ってきて、日本中に大流行したのである。マンボ、ル…
郷ひろみ@ジャパ〜ンは常に全身くまなく映る鏡に己が姿を映し、「お前は郷ひろみでいたくないのか」と自問自答して、あの体型を維持してるんだそうな。 キッツイ話だ。「郷ひろみ」でいるためにはその緊張感を一生持続させ続けなければならないわけで。ここ…
ウォーターフロントというバブル用語がある。 バブル崩壊(1991年)前、異常に流行ったのだ、交通の便が悪い湾岸部の開発が。 東京だと佃島・天王洲・お台場・有明・汐留・芝浦あたり。 このへんの地域が「いま新たなトレンディ・スポット」などとメディアに…
光GENJIは「少年の性の商品化」が露骨だったと前回書いたが、光GENJIに限らず、アイドルというのは「性」の部分も消費される存在である。 70年代の山口百恵に「あなたに女の子に一番大切なものをあげるわ」と歌わせたことや、西条秀樹に「抱いてやる!」と叫…
ショタコンという言葉がある。 簡単に言っちゃうと「少年嗜好」だ。 「少年が好きな人」「少年に萌える人」「少年にハァハァする人(性的な意味で)」と説明すれば、真っ当な皆さんにも通じるだろうか。 真っ当に生きてる皆さんには全く関係のない言葉だ。 …
漫画家のよしながふみが「むかつく」っていう言葉をはじめてマンガのなかで見たのが「ホットロード」だったと、著作の中で発言している。“すごい衝撃で、「そう、私たちこれ使うの!」って思って、なんで知ってんのこの人、ってびっくりした”とも。 私はこの…
バブル期とは実質1986年12月から1991年2月までの4年3か月(51ヶ月)を指すらしい。 たったの4年数ヶ月か。もっと長かったような印象があるのは、ちょうど自分の「女としての市場価値」が一番高かった時代と、バブル期がシンクロしてるからだろう。といっても…
少女漫画にキャラクター化されて描かれたミュージシャンは多い。 最多出場回数を誇るのは70年代グラムロック全盛期のデヴィッド・ボウイだろう。 大島弓子、木原敏江、山岸凉子らの70年代の作品には明らかにボウイが元ネタの脇キャラが多数登場する。 佐藤史…
わりとB級アイドルという存在が好きだ。 アイドルというのは「多くのヒトに愛される要素」を集めて売り出す商品のはず。それで、売れなかったってことは「ヒトに愛される要素」を売り出す側が読み間違えてたってことで。どこでどう間違えたのかを考えるとす…
尾崎豊と斉藤由貴の不倫が話題になった時(たしか1991年)、斉藤由貴が記者会見で発した言葉が印象的だった。 「彼と私は同志」。 いや耳を疑いましたよ。90年代になって「同志」って言葉聞くと思わなかったんで。 同志とは、「こころざしを同じくする仲間」…
中森明夫の「東京トンガリキッズ」という短編集の中に「たそがれにグッド・モーニング」という一編がある。 登校拒否で一日中自室にひきこもってる「ボク」。 昼夜逆転してるから「夕やけニャンニャン」が「めざましテレビ」になってんの。 んで「やっぱり新…
筒井康隆の短編に「おれに関する噂」というのがある。 ごく普通の、一般人の会社員の私生活がいきなりマスメディアの報道の対象になる話。 今日は何を食ったか、何時に退社したか、どの女に何と言って声をかけたか、などのごく普通の日常生活がいちいちメデ…
最近のお子さんに多いと話題のキラキラネーム(別名DQNネーム)。 「本気と書いてマジと読む」ようなアレです。 あの漢字の当て字は実は「万葉仮名」と構造は同じだったりする。 漢字は表意文字なのだが、日本人は古代から漢字の本来の意味を無視して音だ…