前世紀遺跡探訪<80s-バブル終焉>

80年代~バブル文化圏終焉(実質的なバブル崩壊は91年だが、バブルの延長的な空気が即終了したわけではないので90年代前半までとりあえずバブル文化圏と仮定しとく)の音楽や音楽をとりまく事象について、あれこれと。

バチェラージャパンってバブリーな非日常的亜空間で一時的洗脳状態なんだと思うの

家族に付き合ってアマプラの婚活バトル番組「バチェラー」のシーズン3を見てる。 3高(高学歴・高収入・高身長)のイケメン1人を巡って20人の女達が恋愛バトルを繰り広げるというバラエティ番組。 毎回何人か女性が脱落し、最終的に1人が残りバチェラー(こ…

オウム真理教に纏わる時代論 バカにしてたら殺されかけました

メディア等でヨガを目にする機会が本当に増えた。ヨガなんて20数年前は「オウム真理教への入り口」としてマイナスイメージしかない健康法だったのに。02年頃「海外セレブに大人気の美容健康法」としてフィットネスジムが大々的にヨガ普及キャンペーンを行い…

AKB丸刈り謝罪問題とか会田誠展に対する抗議問題とか。

AKB丸刈り謝罪問題とか会田誠展に対する抗議問題とか別館で書いてます。 よろしければ読んでください。 ●記事一覧 - 別館・2013年編 なかなかこっちが更新できなくてすみません。

渡辺美里 - My Revolution(1986)

くらもちふさこの漫画に「Kiss+πr²」というのがある。 発表されたのは1986年。 80年代くらもち作品定番の「滅茶苦茶かっこいい男子」とはちょっと趣の異なるネガティブ男子が主人公。 くらもち作品で男子目線の話は割と珍しい。味のある、いい作品だと思うの…

このブログに広告が表示されるのは仕様です。私の意思じゃありません。

「尾崎豊がどうでもいいというなら、尾崎ネタの広告ではした金もらうな。言ってることとやってることが違うだろ」と文句つけてきたひとがいるので、説明しときます。 どう文句つけてきたか詳細を知りたい方は尾崎豊について書いた記事のコメント欄を参照され…

少年隊 - デカメロン伝説 (1986)

「少年隊」で一番見事なのはダンスじゃなくて実は名前なんじゃないかと思ってる。 「少年隊」っていうネーミングも凄い(だって「少年」に「隊」だよ。ショタど真ん中じゃん!)が、錦織一清・東山紀之・植草克秀という名前のバランスが凄いなあと思う。 こ…

島田奈美 - SUN SHOWER (1991) Larry Levan Mix

1ヶ月くらい前か、Twitterでリストをチェックしてたら、興味深いツイートがRTされていた。 とある、愛されスイーツ女子(の中ではかなり賢いほうだお☆というアピールのひと)のツイート各種と、それを批判するフェミのひとのツイート。 いや、面白かったっ…

ラ・ムー - 愛は心の仕事です(1988)

何度もここで書いてることだが、歌謡曲というのは流行音楽・大衆音楽・商業音楽である。広い範囲で、多くの人に売れることを目的としている音楽をわたしは「歌謡曲」と定義している。 「多くの人に売る」ということを目的としていない音楽は歌謡曲とは言わな…

LINDBERG - 今すぐ Kiss Me (1990)

ニュース等で、「人気ロックバンドの…」という枕詞が出るたびに「えっ誰?誰?誰が何したの?」とワクテカ状態でニュースに注目してるのに、大概「誰それ知らんわ」という人ばかり報道されてガックリしている人として最低なわたくし。 「人気ロックバンド」と「そう…

「ザ・ベストテン」に関する雑談

「ザ・ベストテン」は1978年1月からTBS系列局で生放送されていた音楽ランキング番組。 終了したのは1989年9月。 番組スタートから、視聴率やシステムが軌道に乗るまで1,2年かかっているから、「80年代物件」と定義していいだろうと個人的に判断。 今この番組…

米米クラブ - 美熱少年 (1988)

1980年代後半から90年代初頭にかけて日本は「バブル」期だった。 信じられないぐらいすごい勢いで日本中に金が回っていた。 給料も物価もあがる一方、景気は常に上向きで「今より悪くなること」なんて殆ど誰も考え付かなかった。 オタク業界でさえ金に浮かれ…

戸川純 - 諦念プシガンガ(1984)

戸川純やYBO2、AUTO-MODやG-Schmittなどの日本の80年代アングラ音楽が好きだという外国人が結構いる。 とあるバンドをgoogleで検索してたら、やたらと英語のサイトがヒットするので気が付いたのだが。 アメリカ人だったりカナダ人だったりブラジル人だったり…

とんねるず - 一気!(1984)

日本人には血液中のアルコールを肝臓で分解する酵素を持つ人と、持たない人がいる。 これは縄文人と渡来系弥生人の違いらしい。縄文人(古モンゴロイド)はアルコール分解酵素を持つが、弥生人(新モンゴロイド)にはアルコール分解酵素を持たないタイプがい…

郷ひろみ - アメリカかぶれ (1990)

日本の歌謡界には「ラテン歌謡」というジャンルがある。 日本人はなぜか伝統的にラテン音楽が好きなのだ。伝統的といっても戦後のことなんだが。1950年代、ロカビリーやビートルズよりも先にラテン音楽が入ってきて、日本中に大流行したのである。マンボ、ル…

沢田研二 - 晴れのちBLUE BOY (1983)

郷ひろみ@ジャパ〜ンは常に全身くまなく映る鏡に己が姿を映し、「お前は郷ひろみでいたくないのか」と自問自答して、あの体型を維持してるんだそうな。 キッツイ話だ。「郷ひろみ」でいるためにはその緊張感を一生持続させ続けなければならないわけで。ここ…

avex trax - JULIANA'S TOKYO(1992)

ウォーターフロントというバブル用語がある。 バブル崩壊(1991年)前、異常に流行ったのだ、交通の便が悪い湾岸部の開発が。 東京だと佃島・天王洲・お台場・有明・汐留・芝浦あたり。 このへんの地域が「いま新たなトレンディ・スポット」などとメディアに…

中森明菜 - 難破船(1987)

光GENJIは「少年の性の商品化」が露骨だったと前回書いたが、光GENJIに限らず、アイドルというのは「性」の部分も消費される存在である。 70年代の山口百恵に「あなたに女の子に一番大切なものをあげるわ」と歌わせたことや、西条秀樹に「抱いてやる!」と叫…

光GENJI - ガラスの十代(1987)

ショタコンという言葉がある。 簡単に言っちゃうと「少年嗜好」だ。 「少年が好きな人」「少年に萌える人」「少年にハァハァする人(性的な意味で)」と説明すれば、真っ当な皆さんにも通じるだろうか。 真っ当に生きてる皆さんには全く関係のない言葉だ。 …

アナーキー - 東京イズバーニング(1980)

漫画家のよしながふみが「むかつく」っていう言葉をはじめてマンガのなかで見たのが「ホットロード」だったと、著作の中で発言している。“すごい衝撃で、「そう、私たちこれ使うの!」って思って、なんで知ってんのこの人、ってびっくりした”とも。 私はこの…

松任谷由実 - 恋人がサンタクロース(1980)

バブル期とは実質1986年12月から1991年2月までの4年3か月(51ヶ月)を指すらしい。 たったの4年数ヶ月か。もっと長かったような印象があるのは、ちょうど自分の「女としての市場価値」が一番高かった時代と、バブル期がシンクロしてるからだろう。といっても…

チェッカーズ - ギザギザハートの子守唄(1983)

少女漫画にキャラクター化されて描かれたミュージシャンは多い。 最多出場回数を誇るのは70年代グラムロック全盛期のデヴィッド・ボウイだろう。 大島弓子、木原敏江、山岸凉子らの70年代の作品には明らかにボウイが元ネタの脇キャラが多数登場する。 佐藤史…

スターボー - ハートブレイク太陽族(1982)

わりとB級アイドルという存在が好きだ。 アイドルというのは「多くのヒトに愛される要素」を集めて売り出す商品のはず。それで、売れなかったってことは「ヒトに愛される要素」を売り出す側が読み間違えてたってことで。どこでどう間違えたのかを考えるとす…

尾崎豊 - 15の夜(1983)

尾崎豊と斉藤由貴の不倫が話題になった時(たしか1991年)、斉藤由貴が記者会見で発した言葉が印象的だった。 「彼と私は同志」。 いや耳を疑いましたよ。90年代になって「同志」って言葉聞くと思わなかったんで。 同志とは、「こころざしを同じくする仲間」…

おニャン子クラブ - おっとCHIKAN! (1986)

中森明夫の「東京トンガリキッズ」という短編集の中に「たそがれにグッド・モーニング」という一編がある。 登校拒否で一日中自室にひきこもってる「ボク」。 昼夜逆転してるから「夕やけニャンニャン」が「めざましテレビ」になってんの。 んで「やっぱり新…

小泉今日子 - なんてったってアイドル(1985)

筒井康隆の短編に「おれに関する噂」というのがある。 ごく普通の、一般人の会社員の私生活がいきなりマスメディアの報道の対象になる話。 今日は何を食ったか、何時に退社したか、どの女に何と言って声をかけたか、などのごく普通の日常生活がいちいちメデ…

横浜銀蝿 - ツッパリHigh School Rock'n Roll 登校編 (1981)

最近のお子さんに多いと話題のキラキラネーム(別名DQNネーム)。 「本気と書いてマジと読む」ようなアレです。 あの漢字の当て字は実は「万葉仮名」と構造は同じだったりする。 漢字は表意文字なのだが、日本人は古代から漢字の本来の意味を無視して音だ…

松田聖子 - DANCING SHOES (1985)

松田聖子がこないだ再々婚して話題になったが。 松田聖子がなんかやらかすたびに思うことは「TV局は何で新宿二丁目に取材に行かんのか」である。 そのへんのオバチャンに「聖子ちゃん、また再婚?ええ〜っ」とか言わせる絵を撮って何が楽しい。 「一般人の無…

Duran Duran - RIO (1982)

洋楽である。外タレである。 基本的に邦楽オンリーで行こうと思ってたのだが、ニューロマのことを書いたらデュランデュランのことも書いておきたくなった。 まあいいや、これも当時は一応アイドル枠だから。 デュランデュランは80年代に日本で女子からアイド…

一世風靡SEPIA - 前略、道の上より(1984)

「硬派な男子」に弱い女子は多い。 やっぱ男は、男っぽくて信念があってシブくて、グイグイ引っ張ってってくれないと!ってやつ。 ジャニーズ事務所が王子様路線(トシちゃん)と硬派路線(マッチ)を同時に打ち出していたのもそういうニーズに応えるためだ…

男闘呼組 - ロックよ、静かに流れよ (1988)

お若い方はご存知ないだろうが、男闘呼組というのは80年代中盤にジャニーズ事務所から「ロックバンド」としてデビューしたエアバンドのことである。 エアバンドとはライブ中にピックを投げてもピッキング音が出るという特殊テクニックを駆使するバンドのこと…